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残薬問題とこれからの課題

処方された医療用医薬品を飲みきれずに残ってしまう「残薬」が問題になっています。その原因と解決策などについて解説しています。

残薬問題とは

昭和50年代から毎年のように医療費は急激に増え続けており、2014年度の医療費は39兆円にものぼっています。その中で医薬品や薬剤師の診療報酬にかかる薬剤費はおよそ8兆円となっており、国の医療費の約20%を占めています。

医療費の動向:出典「厚生労働省」

ところが処方された医療用医薬品がすべて適切に服用されているのではなく、大量に飲み残された医薬品があることが問題となっています。日本薬剤師会の調査によると残薬は75歳以上だけでも残薬の総額は475億円と言われており、高齢者だけでも500億円以上、日本全体では1,000億円近くの残薬があるとも言われています。

医療費が増え続ける中で「残薬」をいかにして減らしていくかが課題となっていますが、残薬は重篤な副作用を引き起こすという健康問題にもなっています。飲み忘れなどで薬が適切に飲まれていないことを医師が把握せず新たな薬を処方し、薬の飲み合わせの悪さが原因となって意識の低下やめまいなどの副作用を引き起こしてしまいます。

しかも副作用を抑えるためにさらに新しい薬が追加されたり、症状が治らないために別の病院で異なる薬を処方されたりなど、薬によって悪循環が生まれているケースもあります。ある調査によると5種類以上の医薬品を飲んでいると副作用のリスクが高まり、特に持病がある高齢者だと副作用が引き起こされやすいとも言われているので注意が必要です。

残薬問題の原因

    残薬の原因

  • 1:患者さんに合わせた薬が処方されていない
  • 2:医師から大量の薬が処方される
  • 3:残薬の存在を医師や薬剤師に伝えない
  • 4:患者さんが薬の効果について理解していない

残薬の原因は複数ありますが、主な原因の1つに「飲み忘れ」があります。7割以上の患者さんが飲み忘れを経験したことがあると言われていますが、その理由として食事以外のタイミングで服用したり、薬の種類が多すぎたりと患者さんの生活リズムに合っていないことが挙げられます。特に認知症を患っている高齢者にとって適切に医薬品を服用することは難しい課題となっています。

また持病が複数ある場合は病気によって「かかりつけ医」が異なり、複数の医師から大量の医薬品が処方されているケースもあります。病院では服用している薬をチェックすることになっていますが、医師間の連携が取れていることは少なく、重複して薬が処方されていることもあります。

患者さんによっては医薬品の効果をあまり理解せずに、自ら服用を止めてしまうケースも多いです。忙しい外来だと服用状況や残薬についてチェックできないところも多く、医師や薬剤師といった医療者が患者さんの薬の服用状況について把握できていないのも大きな原因です。

これからの課題と解決策

    Check Point

  • 残薬について把握し相互作用を調べる
  • 服薬状況について薬剤師が確認する
  • 医薬品の処方履歴と理由の管理
  • 残薬買い取りサービスなどの利用

残薬問題を解決するためには、まず患者さんが持っている薬の種類や量について把握し、それぞれの相互作用(副作用や予想外の効果)について確認することが大切です。特に在宅介護や認知症を患っている高齢者に対して、薬剤師が積極的に薬の管理をしていくことも期待されています。

もちろん服薬状況などについてもチェックすることも大切です。きちんと決まった時間に適切な量の医薬品を服用しているか、また飲みにくさがないか、患者さんの生活リズムと合っているかなどについても聞き取り、患者さんに合わせた薬の処方を行うことが大事です。

時には患者さんの症状(血圧や脈拍など)もチェックし、薬の効き具合や副作用がないか直接確認することも必要になってくるでしょう。その上でかかりつけ医と相談し、今後の処方計画を立てることも大切です。要介護者も増える中で、「地域版チーム医療」を実践していくことも今後の薬剤師が果たす大きな役割だと考えられています。

また医師にとっては残薬があることが分かっていても、他の医師が処方せんを出した理由が分かっていないと薬を減らすことは難しいと考えています。そのため医薬品が処方された理由と履歴をどのように管理していくかもこれからの課題となっています。

今後は担当医師と連携して患者さんの医療費を削減するなどの工夫も必要になってくるでしょう。このような背景の中で、調剤薬局の経営者・責任者が、残薬問題を解決するために入念な服薬指導や残薬チェックなどについて理解していく姿勢も必要とされています。

参考リンク
・NHK:クローズアップ現代「薬がのみきれない! ~知られざる“残薬”のリスク~
・NHK:くらし☆解説「残薬をどう減らす?

残薬問題とこれからの課題のまとめ

  • 飲み忘れや服薬状況の把握ができていないことによって薬が大量に処方される
  • 残薬によって医療費増加だけではなく、副作用などの健康問題も引き起こす
  • 薬剤師が積極的に服薬状況や残薬をチェックし、残薬を減らしていく姿勢が求められている

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