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研究・開発(製薬会社)の仕事・年収と将来性

研究開発職(製薬会社)として働く薬剤師の仕事内容や年収、求められるスキル、将来性などについて解説しています。

研究・開発(製薬会社)の仕事内容と年収

現在、国内には約970社もの製薬会社があり、さまざまな医薬品の研究・開発を行っています。製薬会社の研究・開発部門に所属する人は、化学物質の基礎研究や新薬承認のための臨床データ収集を行い、新しい薬が世に出るために研究と実験を重ねています。

例えば、筋ジストロフィーなどの難病やインフルエンザ・HIVといった感染病、そして身近なメタボリック症候群などの生活習慣病の治療薬を作るために研究を行ったり、副作用がより少ない抗がん剤の開発など緩和ケアができるように新しい薬を開発したりしています。

1つの医薬品を研究・開発するのに数百億円ものコストがかかると言われており、研究の成果が製薬会社の利益に直結しています。特に年間1,000億円もの売上がある「ブロックバスター」と呼ばれる需要の大きい医薬品の開発は、製薬会社における収益の大きな柱となっています。

研究・開発部門は製薬会社の中でも花型部門で、採用にも厳しい基準が設けられています。在籍者は国公立大学や海外の理工系大学の修士または博士課程を修了している人がほとんどです。

研究・開発から新薬供給までの流れ

新薬はさまざまなプロセスを経て世に出て使用されることになります。まずマーケティングを行い、国内だけではなく海外においてどれほどの需要があり売上が増えるか予測を立てます。研究・開発には10~20年間もかかるので、20年後の市場も予測して開発分野を決定します。

その後、研究課題(テーマ)の対象となる分子を選び、基礎研究によって分子化合物の安全性や性質を調査します。また動物実験なども行い安全性を確認した上で、開発担当者が臨床実施計画(プロトコル)を作成します。

製薬会社では治験を行うことができないので、治験が行われる国立・大学病院の医師や治験コーディネータ(CRC)と連携して、開発担当者が臨床データを収集していきます。必要なデータが揃えた上で資料を作成し、厚生労働省へ新薬承認の申請を行います。

研究・開発職の収入は比較的高く、およそ800 ~ 1,000万円の年収があります。外資系の中には成果による年俸制にしているところもあり、1億円を稼ぐ研究者もいると言われています。

このように高い収入がある研究・開発の職種ですが、創薬のための基礎研究や臨床による安全性の確認などによって新薬が承認され、患者さんの病気が治ったり感染病を予防できたり社会に貢献できるのが研究・開発職として働く大きな魅力です。

研究・開発(製薬会社)で求められるスキルや資格

    Check Point

  • 1:研究職は研究対象の選定・計画や独創性に加えて英語力
  • 2:開発職は医師や治験担当者とのコミュニケーション
  • 3:研究・開発ともに忍耐強く続ける能力
  • 4:薬剤師の資格は特に必要ない

研究担当はどの分子や化合物を研究するのか「対象の選定」、また、「研究の計画」についても高いスキルが求められます。対象物(テーマ)を選定するためには「発想の独創性」だけではなく、海外の論文を読むことも必然となるので、高い「英語力」も必要とされます。

開発担当者は物質の有効性や安全性を確かめるために治験計画に関わるスキルや、実際に臨床を行ってくれる医師や看護師、治験コーディネーターとのコミュニケーション能力が問われます。また厚生労働省へ申請するための資料を作成するなど、法務手続きに関する知識も求められます。

研究者

新薬の開発から供給までには10年以上かかるとされているので、携わった仕事が目に見える形になるまでとても時間がかかります。そのため、1つのことを忍耐強く最後までやり続ける能力やあきらめない性格の持ち主が向いている職種です。

研究・開発(製薬会社)へ転職するメリット・デメリット

    メリット

  • 研究・開発が病気の治療や予防に役立つ
  • 年収が高い
  • 研究を通じて総合的な知識を身につけることができる

製薬会社の研究・開発職として働く場合に得られるメリットとして、研究や開発で生まれた新薬が患者さんの病気の治療に役立ったり、または感染症などの病気の予防に役立つという点です。

インフルエンザや肺炎など身近な病気で亡くなったり、重篤な症状で障害が残るケースもまだまだあるので、これらの病気に対する治療薬やワクチンの研究・開発は社会に大きな貢献をしています。20世紀最大の発明は抗生物質の「ペニシリン」であるとも言われており、薬によって多くの命を救えるのが研究・開発職の大きなやりがいになります。

また役割に対する対価も自然と大きくなり、平均的な年収は800 ~ 1,000万円ほどとなっています。特に外資系の製薬会社では実績による年俸制としているところもあり、ブロックバスターと呼ばれる年間1,000億円以上の売上がある医薬品の開発に対してはかなりの金額が支払われるとも言われています。

実績を重ねていくことで収入も増えていき、他の製薬会社へ転職する際には年収が跳ね上がる可能性もあります。また大学の教員(教授・准教授)として研究・開発に携わりながら、薬学系のみならず生物・化学系の学生を教育・指導する立場になることもあります。

新しい薬をつくる(創薬)の過程では、基礎研究の段階でさまざまな論文を読んだり、社内のマーケティング担当と研究対象の選定なども行います。また開発職は治験計画(プロトコル)の作成や医師・看護師と連携して具体的なデータ収集などのスキルを習得していきます。仕事を通じてさまざまなことを勉強できスキルアップが図れるのも研究・開発職の魅力です。

    デメリット

  • 採用のハードルが高く採用数も少ない
  • 成果が出るまで時間がかかる
  • 一般的な薬剤師としてのスキルは学べない

研究・開発職へ就職・転職を検討している場合、まず採用されることが非常に難しいところがあります。調剤薬局やドラッグストアは数多くの求人情報があるのに対し、研究・開発部門への採用はごくわずかで、また大学院の修士・博士課程を修了していることが前提となっています。

特に私立大学の薬学科を卒業している場合、薬剤師国家試験の受験資格はありますが薬学薬科のように研究・開発に関する論文を書く機会がありません。そのため私立大薬学部を卒業している場合は、薬学薬科の修士課程へ入り直すなどのプロセスを経ないと研究・開発職として採用される可能性は高まりません。

研究・開発職には特に薬剤師の免許はいらず、他の理系(農学部、理学部、理工学部、生命工学部、生命理工学部など)学部出身者であれば応募することができます。開発職に関しては看護師も採用の対象となっているので、治験コーディネーターなどの実績や経験があると有利です。

ただし、中小の製薬会社の中には薬剤師の免許を持つ人に対して研究・開発職への採用を募集しているところがあります。研究対象は制限される可能性はありますが、転職サイトのエージェントを利用して非公開求人を紹介してもらうのが近道です。

もう1つのデメリットととして、成果が出るまで時間がかかるのでモチベーションが維持しにくいという点があります。基礎研究から認可・販売まで最低でも10年間はかかると言われており、自分が続けてきた仕事がどのように役立つのか目に見えるまでとても長い期間が必要となります。

そのため長いスパンでやりがいを感じて続けられる人や黙々と研究を続けることが好きな人に向いている職種です。一般的な調剤スキルやビジネスマナーなどは習得しにくく、たくさんの人と話すことはあまりないので会話が好きな人にとっては向いていないかもしれません。

研究・開発(製薬会社)へ転職する前のチェックポイント

    Check Point

  • やりたい分野の研究ができるか
  • 製薬会社の研究開発の予算
  • 昇給・年俸制について

研究・開発職へ転職を検討している場合にまず確認したいのは、自分がやりたい分野の研究ができるかどうかです。製薬会社ではさまざまな分野の基礎研究を行っており、病気の治療を目的とする「医薬品」、規模が拡大し続けている「化粧品」、セルフメディケーションの推進を背景に需要が伸びている「健康補助食品」などがあり、中には殺虫剤などの「衛生」分野の研究をメインとしているところもあります。

「難病の治療薬を開発したい」「感染症に効くワクチンの研究がしたい」という理由で転職を希望されている方は、応募先の製薬会社がどのような研究を進めているか事前によく確認しておくようにしましょう。

また企業の研究開発費の予算も大切なポイントです。1つの医薬品が認可・販売に至るまで数百億円のコストがかかるとされており、製薬会社の予算によって研究機材の良し悪しや補助スタッフの人数なども変わります。採用後にスムーズに研究に打ち込めるかどうか、成果までに長い期間を必要とする研究・開発職にとっては確認しておきたい点です。

研究・開発(製薬会社)の将来性

日本では薬に関する特許は出願から20年間となっており、治験期間を踏まえると実際に新薬を独占して販売できるのは10年程度だと言われています。特許が切れた薬に関しては2年に1度、薬の価格(薬価)が引き下げられることもあり製薬会社は新薬を開発し続ける必要があります。

そのため研究・開発部門の採用数は微増しており、今後はジェネリック医薬品のエビデンス情報収集など開発担当の需要は増えると予測されています。大手製薬会社では売上の10~20%を研究・開発費に充てており、今後も創薬のための人材採用を行っていくと考えられています。

参考リンク
・日本薬学会:創薬と治験「申請と承認
・wikipedia:「ペニシリン
・東洋経済ONLINE:「ジェネリックが製薬界の想定超に伸びる理由
・東京農工大学大学院:生物システム応用科学府「修了生の進路

研究・開発(製薬会社)のまとめ

  • 病気の治療や感染症予防のための新薬を開発し、有効性や安全性を検証する
  • 研究対象の選定や臨床計画など創薬のために高度なスキル・能力が求められる
  • 医薬品の特許切れがあるため、今後も研究・開発職の需要は継続される

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