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DI(学術部・医薬品情報)の仕事・年収と将来性

DI(学術部)で働く薬剤師の仕事内容や年収、求められるスキル、将来性などについて解説しています。

DI(学術部)の仕事内容と収入

DI業務とは「Drug Information」の略で、医薬品に関する情報を収集し、集めた情報を薬剤師や医師などに提供するための業務を行っています。具体的には製薬会社のMRや論文から医薬品の効能や使用方法、副作用の有無などといった膨大な情報を収集し整理した上で、医療関係者だけではなく患者さんにも分かりやすい形で情報を提供します。

医薬品は毎日のように新しい情報が追加されたり削除されており、医薬品に添付されている説明書(添付文書)だけでも変更や追加が随時行われています。薬剤師や医師など医療関係者が日々の業務に追われながら更新されていく新しい医薬品情報について1つ1つ整理・把握していくのはとても困難なので、医薬品に関する新しい情報を必要な時に使える形に整えておくのがDI(学術部)業務となります。

DIが作成した資料を見る医師

DI(学術部)は製薬会社や医薬品卸(MS)をはじめ、比較的規模が大きい病院や大手チェーンドラッグストアに設けられており、社内・院内だけではなく地域の保険薬局とも連携して医薬品の適正使用に貢献しています。

時には副作用や中毒の対処方法について緊急に問い合わせを受けることもあり、日々の準備が患者さんの命を救うこともあります。また製薬会社のDIは社内のMRから副作用の情報を受け取り、適切な資料を作成して厚生労働省へ報告することもあります。

医薬品が誤った使用されないないように、また、効率的に適正使用がされるように陰で支えているのがDI業務です。薬剤師や医師をはじめ医薬品に関わるあらゆる人を影で支えており、「縁の下の力持ち」という役割を担っています。平均年収は350 ~ 600万円ほどで、所属する会社や病院、スキルなどに応じて変わります。

DI業務で働く薬剤師は多く、薬学の知識を生かして働くことができます。定期的に勉強会や研修会などを受けたり、または院内でカンファレンスを開いたりすることもあります。最近ではITスキルを習得し、データベースの構築や患者さん向けの案内資料を作成することもあります。

製薬会社のMRが副作用の情報を厚生労働省に報告しなかったとして処分を受けたこともあり、DI職が治験・臨床の担当者から生の情報を収集することも検討されています。

医薬品情報の分類・種類

医薬品情報は医薬品が持つ効能や副作用、服薬方法など医薬品に関するあらゆる情報のことを言います。例えば風邪薬に含まれている抗ヒスタミン薬の「クロルフェニラミン」は炎症を抑え息がしやすくなる効能を持っていますが、副作用として眠くなることがあり、こういった情報の1つ1つが医薬品情報となります。

医薬品の製造販売者、医薬品卸(MS)などの医薬品提供者は、薬剤師や医師、看護師などの医療関係者に適切な医薬品情報を提供することが法律で定められています。また医療関係者も医薬品情報の収集に努め、さらに集めた医薬品情報を活用することも同様に法律で定められています。

(第68の2 情報の提供等 抜粋)
1 医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の製造販売業者、卸売販売業者、医療機器卸売販売業者等、再生医療等製品卸売販売業者、又は外国製造医薬品等特例承認取得者、外国製造医療機器等特例承認取得者若しくは外国製造再生医療等製品特例承認取得者は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品の有効性及び安全性に関する事項その他医薬品、医療機器又は再生医療等製品の適正な使用のために必要な情報を収集し、及び検討するとともに、薬局開設者、病院、診療所若しくは飼育動物診療施設の開設者、医薬品の販売業者、医療機器の販売業者、貸与業者若しくは修理業者、再生医療等製品の販売業者又は医師、歯科医師、薬剤師、獣医師その他の医薬関係者に対し、これを提供するよう努めなければならない。
2 (上の医薬関係者)は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品の適正な使用のために必要な情報の収集に協力するよう努めなければならない。
3 (上の医薬関係者)は、医薬品、医療機器及び再生医療等製品の適正な使用を確保するため、相互の密接な連携の下に第1項の規定により提供される情報の活用その他必要な情報の収集、検討及び利用を行うことに努めなければならない。

医薬品情報は段階別に3つの資料に分類され、さらにそれぞれの資料ごとに複数の種類に分けられています。

医薬品情報の分類
分類 種類 概要
一次資料 研究論文
学会・研究会の抄録
学術雑誌
特許公報
試験データなど
一切の加工がなされていない情報。論文の原文、学会資料や学術雑誌、広報といった公的な資料など。
二次資料 医学・薬学の専門誌
データベースなど
一次資料を文献検索用に加工したもの。医学・薬学などの専門誌、コンピュータ上のデータベースなど。
三次資料 医学書・薬学書
教科書
添付書など
医療関係者が使いやすいものに加工されたもの。各種専門書や教科書、医薬品に添付されている説明書など。

医薬品情報はオリジナリティや加工度の具合に応じて、一次~三次の医薬品情報に分類されます。オリジナルの論文や実験データは最も加工されていない一次資料で、二次資料は調べたい一次資料に辿りつくために作成された索引やデータベースが主なものとなっています。

最近では治験・臨床などにおいて医学的証拠(エビデンス)が必要とされるようになり、二次資料を使って検索する機会も増えてきています。また製薬会社が提供している医療用医薬品添付文書や医薬品インタビューフォームなどは三次資料に分類され、製薬会社に問い合わせすれば担当MRからもらうことができます。

DI(学術部)で求められるスキルや資格

    Check Point

  • 1:情報を整理して読み手に伝えやすく加工する
  • 2:論文を読む英語力、特に医療関連用語
  • 3:コミュニケーション能力
  • 4:薬剤師の資格は必要ない

DI(学術部)に勤める場合に求められるスキルとして、情報収集と整理・加工・発信があります。製薬会社から入手できる医薬品情報はもちろん、同じ成分の副作用の報告、海外の論文などさまざまなところから医薬品情報が掲載されている資料を取り寄せ、医師や薬剤師が使いやすい形に加工するスキルが求められます。

また医療関係者からより詳しい情報について問い合わせがあった場合、すぐに関連する資料を取り出し回答する必要もあります。時には臨床を担当するCRCと連携し副作用の情報を収集して厚生労働省に報告したり、さまざまな人と関わることになるのでこれからのDI職は英語のリーディング力だけではなく、コミュニケーション能力も求められます。

最近では比較的大きい規模の病院などで、医師・看護師・薬剤師・栄養士などといったチーム医療のメンバーに対してカンファレンスを行ったり、反対に個々が得た情報をボトムアップして院内全体が把握(ソフト)できるようにするなど、医薬品情報以外の情報についても共有できるシステム構築(ハード)も求められており、DIが果たす役割が大きくなっています。

薬剤師の資格は特に必要ありませんが、就職・転職する際に資格があると有利です。また医薬品に関する英語論文を読みこなす必要があるので、内容を確認できるレベルのリーディングスキルが求められます。

DI(学術部)で働くメリット・デメリット

    メリット

  • 医薬品についてかなり詳しくなれる
  • まとまった休みを取れる、残業も少ない
  • MRや治験関係などの職に転職しやすい
  • 安定した収入、昇給が望める

DIで働くメリットとして、仕事を通じて医薬品について勉強できる点です。最新の医薬品情報はもちろん、昔から販売されている定番の薬に関する情報や特許が切れたジェネリック医薬品の動向なども知ることができます。また海外の研究・開発状況も勉強することができるので、製薬会社の研究・開発部門からアドバイスを求められることもあります。

またMRや開発職とは異なり、比較的安定した職種で平均収入は500万円ほどと言われています。持っているスキルや役職によって異なりますが、年収が700万円を超えるDI職もいます。夏休みや正月などにまとまった長期休暇も取れ、また事務職に近いので残業も多くありません。

より高い収入を求めるのであれば、DIからMR(情報担当者)へ転職するのは容易です。論文や添付書類などと向き合うのが好きな方はDI職、人と話したりフットワークの軽い方はMR職が向いています。

    デメリット

  • 製薬会社のDI勤務は医薬品情報が偏る場合も
  • 人数が少ない部署なので一人一人の責任が大きい
  • 大きな収入アップは望めない
  • 調剤スキルについては学ぶことはできない

製薬会社や医薬品卸のDI職として働く場合は、主に自社で製造している医薬品に関する情報のみを取り扱うことになります。そのため幅広い知識を勉強することができなくなるというデメリットがあり、転職先を決める際には確認しておくようにしましょう。

またDI職は人員不足になっているところが多いので、就職・転職先によっては残業があるところもあります。病院などでは一人でDI職を担当することもあり、誤った情報を流すと薬害を引き起こしてしまうなど医療事故にもつながるので、責任が重い職種であるとも言えます。

薬剤師の資格がなくてもDIになることはできるので、資格手当などをもらうことができない場合があります。調剤業務なども勉強することはできないので、新卒の就職先としてはあまり人気がありません。

DI(学術部)の将来性とチェックポイント

    Check Point

  • 取り扱う医薬品の種類
  • 業務内容と在籍人数

DI職への転職を考えている場合、確認しておきたい点としてまず医薬品の種類があります。例えば門前薬局に勤務し特定分野の医薬品しか取り扱っていなかった場合に、病院のDIへと転職するとさまざまな分野の医薬品情報を収集して加工しなければいけないので業務が滞るだけではなくミスを犯すリスクが高まります。

また同じ部署に在籍する人数に応じて担当する科が決められていたり、時には一人でDI業務をこなすこともあります。その場合には外部委託サービスの利用ができるのか、自分に与えられる責務について事前によく確認されることをおすすめします。

DI(学術部)は人員不足が続いており、今後も採用を強化していく製薬会社や医薬品卸、病院は増え続けると予想されています。最近ではDI専門の外部サービスに委託するケースが増えてきており、委託を受けている会社のDIスタッフとして雇用されるケースもあります。

またDI業務の経験を積めば収入が高いMR職(情報担当者)やCRC(治験コーディネーター)にも転職しやすいので、より高い収入を目指すキャリアプランを立てておられる方はDI業務に転職するのも1つの選択肢です。DI職は非公開求人で募集されていることも多いので、転職サイトに利用してエージェントを活用するのがおすすめです。

参考リンク
医薬品医療機器情報提供ホームページ
医薬品情報提供ホームページ
・国立医薬品食品衛生研究所:「医薬品情報ガイド
・北里大学薬学部:医薬品情報部「医薬品情報について

DI(学術部)のまとめ

  • 膨大な医薬品情報を整理して医療関係者が使いやすい形に加工する
  • 情報を集めるだけではなく積極的に収集して発信する能力も求められる
  • DI業務の経験を積めばMRやCRCにも転職しやすい

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